リトミックってぶっちゃけ効果あるの?
教室がいいの?家でもできる?
幼児の習い事としてつねに人気なリトミック。
我が家は娘が生後半年からリトミック教室に通い始めて、気づけばリトミック歴1年になりました。
リトミックは「子どもの潜在的な基礎能力を引き出して、生きていくために必要な力の土台を作る」ことを目的とした教育なので、すぐに効果が目に見えづらいかもしれません。
そのため即効性のある効果を求めている方には「効果がない!」と思われてしまうことも。
はむ
実はわたし、リトミックってただみんなで手遊び歌を楽しむだけのものだと思っていました。(しつれい)
でもリトミックってただ音楽の感性を育てるだけじゃないねらいがあるんです!
リトミックでは音楽は目的じゃなくてツールです。
音楽を使った遊びで子どもの脳を刺激して、さまざまな面から子どもの発達を促せるんです。
ゆったりした気持ちで子どもと向き合えるので、リトミックレッスンは親のリラックスタイムにもなります。
レッスンから学んだことを子育てにも生かせますし、しばらく続けていると効果は期待以上に感じられました。
はむ
この記事では、生後6カ月から娘とリトミックを続けているママが
- リトミックが効果ないと思われてしまう理由
- リトミックのねらい、効果、具体的なやり方
- 教室に通う必要はあるか
- 1年リトミック教室に通って実感した効果
を書いています。
タップできる目次
リトミックが効果ないと思われてしまう理由
幼児期にリトミックの教育を取り入れると、音楽性を養うだけじゃないさまざまなメリットがあります。
なのになぜ「効果がない!」と思われてしまうのでしょうか。
そもそもリトミックとは?
そもそもリトミックとは、スイスのエミール・ダック=ジャルクローズ博士が考案した音楽教育法です。
リトミックは、音を聴き取る力やリズム感などの音楽的能力や表現力を養うだけでなく、想像力や創造性、注意力、集中力、思考力なども引き出そうとするものです。従来の教育の目的が「知識や技術の習得」であったのに対して、そこに到達し、発展させていくために必要で、子どもたちが持っている「潜在的な能力を育む」ことに重きを置いており、この音楽の基礎能力を高めるだけにとどまらない「総合的な人間教育」としてのあり方が多くの共感を呼び、欧米各国に広まり、音楽教育、幼児教育のほか、芸術、舞踏や演劇、体操などの分野にも影響し、発展していきました。
リトミックは音楽性を養うことが目的ではなく、子どもの潜在的な基礎能力を伸ばすための教育なんですね!
ちょっと難しいので簡単に説明しますね。
ただ与えられたものを記憶するのではなくて、音楽を聴いて(感じて)⇒反応して判断して(考えて)⇒体を使って表現(行動する)するトレーニングをします。
音楽を手段として心と体のバランスを整えて、生きていくうえで大切な力を育みます。
リトミックの本来の目的は可能性があふれる人格形成なんです!
リトミックが効果ないと思われてしまう理由
本来の目的が人格形成なので、年齢が早いほどリトミックの効果は見えづらいです。
とくにリトミックの本当のねらいを理解せずに参加してしまうと「効果がないじゃん!」と思ってしまうかもしれませんね。
単に音楽の能力を上げるだけならピアノなどの楽器教室のほうが手っ取り早いですよね。
ダンスができるようになりたいならバレー、身体能力をつけたいなら体操の教室のほうが効果を感じやすいです。
リトミックの魅力は幼児期にバランスよく基礎能力を育てること!
将来子どもに「コレがやりたい!」というものが見つかったときに土台ができているのは理想ですよね。
はむ
リトミックに参加するときは本来のねらいを理解しておくことで、本当のリトミックの良さがわかります。
リトミックのねらいや効果と具体的なレッスン内容
リトミックの多様なねらいや効果と具体的なレッスンのやり方について書きます。
娘が通ったのは0歳のベビーリトミックコースなので、低年齢の子向けのレッスン内容を紹介します。
音楽的な感性を養う
ねらい:音楽的な感性を養う
リトミックでは音楽がツールとして使われるので、音楽を聞き分ける力やリズム感といった音楽的な感性が養われます。
将来ピアノを習わせたいという方は年齢の低いときはリトミック教室に通わせるのもいいです。
リトミックの先生の娘さんは、生後2カ月からリトミックをしていたら4歳で絶対音感があることが分かったそうです。
音楽的な感性を養うやり方
0歳の場合は音楽に合わせて体を使って自由に表現したり楽器演奏したりすることはまだできません。
お母さん(お父さん)が赤ちゃんをヒザにのせたり抱っこしたりして、音楽のリズムを一緒に楽しみます。
- 音楽に合わせてユラユラ揺れるなど体を動かす
- 音楽に合わせてお母さんが赤ちゃんを抱っこしてお散歩する
- 寝返り、ハイハイ、高い高いなどの動作を音楽に合わせてする
ベビーリトミックの教室では、ゆったりした曲に合わせて波を表現して遊んだり、ピッチの高い曲に合わせて高い高いをしたり、ピッチの低い曲に合わせて親子で床にゴロゴロしたりしました。
お散歩ではただ歩くだけではなく、音に合わせてくるっと回って逆方向に歩き出すなどしました。
運動能力の向上
ねらい:運動能力の向上
音楽に合わせて体を使った遊びをします。遊びを通して体の使い方を学びます。
リトミックで養ったリズム感は将来の運動センスにもつながります。
将来スポーツをやらせたいという方にも、リトミックはベストな0歳の習い事です。
音楽と体の動きを合わせるので、「協応動作」も身につきます。
運動能力を上げるやり方
0歳クラスのうちは体全体を使った大きな動きはまだできないので、小さな動きから遊びを広げました。
- 紙吹雪をふらせる。紙吹雪の動きをマネして手をヒラヒラさせる
- 音楽に合わせて鈴やマラカスを鳴らす
- 木琴をナナメにセットする。上にドングリを落とさせて木琴の上を転がして音を鳴らす
音楽的な感性を養うやり方と共通するところが多いですね。
これは1年間リトミックに通って唯一レッスン中に撮った写真です。笑
音楽に合わせて鈴を鳴らそうとしたら、気分じゃなかったようでまったくやってくれなかったので急遽先生が鈴拾いゲームにしてくれました。
はむ
先生のピアノに合わせて動いて、とっても楽しそうに鈴をつまんだり鳴らしたり手指の運動をしています。
集中力を高める
ねらい:集中力を高める
音楽を聞き分けるために音楽を注意深く聞く必要があります。
注意深く音楽を聴いたり五感を使った遊びで感覚を研ぎ澄ませたりするため、将来の集中力の土台になります。
集中力を高めるやり方
最初はまったくレッスン内容に興味がなくても、親が見せてあげたり一緒にやってみせたりすることで子どもも興味をもってマネするようになります。
- 音楽が鳴ったら歩いて音楽が止まったらピタッと止まる
- いろいろなものを打ち鳴らして音の違いを聴く
- 鈴をタオルに隠して鳴らして探させる
娘は音楽が止むと自分もピタッと止まる遊びが大好きです。
おかげで、おあさんといっしょのカラダダンダン体操の「ブーーーン!ピタッ!」を1歳4カ月の時点で「ピタッ!」と自分で言いながら上手に体を止めていました。
ピタッと止まったときのシーンとした無音の空間も好きなようで、くすくす笑っています。
社会性が身につく
ねらい:社会性が身につく
先生やお友だちと一緒に体を動かすことで協調性や相手との違い(多様性)を受け入れる柔軟性を身につけます。
あいさつややりとり遊びで早いうちから周りの人とコミュニケーションが取れるようになります。
落ち葉や雪などシーズンに合った見立て遊びをするので季節感も身につきます。
社会性を身につけるやり方
0歳なのでできないことも多いですが、それもまた良し!まずはやってみるの精神でのぞみました。
- レッスン始めは「こんにちは」、レッスン終わりは「さようなら」の音楽に合わせて遊ぶ
- 「どうぞ」「ありがとう」の歌に合わせてやりとり遊び
- おかたづけの歌を歌いながらおかたづけ
「こんにちは」と「さようなら」に合わせてペコっとおじぎができるようになりました。
0歳なのでおかたづけは難しかったです。上手に箱にポイできても、すぐまたつかんだり口に入れたりしていました。
最近(1歳6カ月)ではおかたづけの歌をおうちで歌うと、オモチャを箱に入れてくれるようになりました。
想像力や創造力を育てる
ねらい:想像力や創造力を育てる
シンプルな教具を使って見立て遊びをするなど、想像力をふくらませる遊びをします。
音楽に合わせて道具や体を使って自己表現をするなど、創造力も働かせます。
想像力を育てるやり方
0歳では、先を予想させたり「なにかな?」と考えさせたりすることで想像力を鍛えられます。
- リトミックスカーフを手の中に隠してからパッと開くのを見る
- 積み木や折り紙といったシンプルな教具を使ってさまざまなものに見立てる
- いないいないばあや一本橋こちょこちょなどの先を予想できる遊びをする
見立て遊びでは折り紙を重ねてサンドイッチを作ったり、白い折り紙をくしゃくしゃにしてオニギリを作ったりしました。
季節に合わせて落ち葉やドングリなど、なんにでも見立てられるのでシンプルな教具が想像力を養います。
リトミックで効果を得るには教室に通う必要はある?
リトミック教室に通うのってどう?
わたしは息抜きのつもりで通い始めました。
音楽を通して親子で遊ぼう!くらいのつもりだったのですが、毎週のように子どもが新しいことを覚えていくのには感動しました。
はむ
もちろん、教室に通わなくてもおうちでリトミックの遊びを取り入れることはできます。
ここではリトミックの教室に通うメリットとデメリットをまとめました。
リトミックの教室に通うメリット
リトミックの教室に通うメリットは3つ。
リトミックの教室のメリット
- 先生の引き出しが多い
- 生の音楽を聞かせてくれる
- 同年齢の子と一緒に進められる
先生の引き出しが多い
先生はリトミックのプロなので、引き出しが多くて柔軟に対応してくれます。
子どもがレッスン内容に興味をもてなかったりご機嫌が悪かったりして、ほかのことを始めたときにすぐ対応してくれました。
わたしの経験談をお話しますね。
わたしの娘がつかまり立ちを始めたころ、レッスンにまったく興味をもたず、ずーっと窓につかまり立ちをして外の雨を見ていました。
わたしはレッスン代がもったいないなーと思っていました。笑
すると先生がクラスの子を窓のところに立たせて、ピアノで雨の音を表現する曲を弾いてくれたんです!
それに合わせてわたしたち親は子どもの体をツンツンして雨のリズムを表現しました。
みんな楽しそうに笑って雨の流れを見ていました。
はむ
リトミックのプロの先生に任せられるのはありがたいです。
生の音楽を聞かせてくれる
子どもに生の音楽を聞かせられるというのは大きなメリットです。
子どもは予測不可能な動きをするもの。それでもその動きに応じて即座にピアノで対応してくれるのはうれしいです。
音を急に止めて注目させたり話を始めるときに音楽を使ったり、生の音楽ならではの演出で子どもの集中力を高めてくれるのも魅力です。
CDの音楽では子どもの動きに合わせて柔軟に対応するのはなかなか難しいですよね。
同年齢の子と一緒に進められる
教室は年齢で分けられているので同年齢の子と年齢に合ったレッスンを進められます。
市が開催するリトミッククラスに行ったこともあるのですが、わたしの参加したクラスでは大きい子(4歳くらい)もいたんですよね。
もちろん「多様性を受け入れる」という面では良いのですが、生後2カ月で参加したときは歩き回る子の中に我が子をネンネさせておくのはさすがに少しこわかったです。
そしてレッスンもどうしても大きい子が中心になりがち。
同年齢の子と進められるのでレッスンは、内容が発達に合っていてうれしかったです。
リトミックの教室に通うデメリット
もちろん、リトミック教室に通うデメリットもあります。
リトミック教室のデメリット
- 定期的に通わなければいけない
- お金がかかる
- そもそも教室がない
定期的に通わなければいけない
まだ先のスケジュールを立てにくい幼児期に、決まった曜日や時間に定期的に教室に通わなければいけません。
お昼寝とレッスンの時間がかぶってしまってご機嫌がナナメということも。
まだ免疫力が低い幼児期なので病気で休むこともありえます。
風邪をひいてほとんど出られなかった場合、月謝が月固定だと少しもったいないですね。
ただ、教室によっては0歳クラスは出席ごとに会費を払うなど、柔軟に対応してくれるところもあるのでぜひ相談してみてくださいね。
お金がかかる
当然ながらリトミック教室に通うとお金がかかります。
たいていの場合は、教材費+月会費で相場は5,000円~7,000円です。
年齢が低いほうが安い傾向にあります。0歳クラスは出席ごとに払う場合も多いです。
年齢によって月謝が上がっていく場合もあるので早めに確認してくださいね。
そもそも教室がない
そもそも近所にリトミックの教室がないという方もいるかもしれません。
とくに0歳向けのベビーリトミックのクラスは1歳以上のクラスより数が少ないです。
わたしはたまたま近所に0歳向けリトミッククラスがありましたが、なんと娘が生まれた年に開校されたようです。
そういう方は赤ちゃんとおうちでリトミック遊びをするのも楽しいですし、効果も期待できますよ。
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では生後半年から1年間リトミック教室に通って効果はあったのか。
はむ
もともと息抜きのために始めたのでが、思った以上に効果があってビックリです。
子どもの発達が促されたのはもちろんですが、それ以外にもリラックス的な効果もありましたよ。
効果が見えづらいので「効果がない!」と思われがちですが、即効性のある効果もちゃんとありました。
リズム感が養われた
リズム感が養われたのは間違いありません。
生後10カ月ころから音楽に合わせてフリフリする姿が見られました。
鈴を鳴らす歌では、「シャンシャンシャン♬」というパートでタイミングよくしっかり鈴を鳴らせるように。
娘は0歳から保育園へ行っているのですが、園でも「こはむちゃん、音楽が鳴るとフリフリとリズム取るんですよー」と言われていました。
成長する姿が見られた
毎週なにかしら成長する姿を見せてくれたのが感動でした。
子どもの成長は本当に早く、先週できなかったことができるようになっていることも多かったです。
娘の成長記録をアプリでつけていたのですが、リトミックの日は書くことがたくさんで困ったほどです。
親がリラックスできる
レッスンの進行はプロの先生にまかせて親子で遊べるので、親の最高のリラックスタイムになりました。
なにも考えずにただ親子でユラユラしたり触れ合い遊びをしたりできるので、リトミックは大好きな親子の時間になりました。
「今日はリトミックに行けたからあとはゆるくやろう!」と思えるので、リトミックがある日は1日気持ちが楽でした。笑
レッスンを日常生活に生かせた
レッスンを生かして、リトミックの要素を日常生活に取り入れることができました。
あいさつの歌やおかたづけの歌を歌うことで子どもの行動を促したり、抱っこのときに意識してリズミカルにユラユラしたりできるようになりました。
娘が初めて「こんにちは」ができたのも、リトミックレッスンのあいさつの歌の中です。
寝つきが良くなり情緒が整う
即効性のある効果として、リトミックで心地よい音楽の中で体をたくさん動かすので寝つきがよくなりました。
音楽には自律神経を整える役割もあるので、娘もリラックスして情緒が整ったのも大きな要因です。
リトミックのレッスンではとにかく楽しそうにしていて、レッスン後はゆっくりお昼寝をしてくれるので親としても最高でした!笑
リトミックは効果ない?本来のねらいを知れば効果を実感できる!
音楽的な感性を養うだけではなく、子どもの潜在的な基礎能力を伸ばしてあげられるリトミック。
本来の目的な可能性あふれる人格形成なので、効果がすぐに実感できず「効果がない!」と思われがちかもしれません。
ですが、リトミックは将来の子どもの能力の土台を作るための素晴らしい教育方法です。
本来のねらいを理解すれば、「効果がない!」と思うこともなくなるはずです。
近くにリトミックの教室がないという方でも大丈夫です。
少しの工夫で日常生活の中にリトミックを取り入れることができます!
抱っこしてユラユラするだけでも立派なリトミックなので、まずは簡単なことから始めてみてください。
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