話題の子育て本『親から始まる「正解のない時代」を生き抜く世界基準の子育て』を読みました。
人気YouTubeチャンネル『バイリンガルベイビー』のホスト、アイシャ・レバインさんの子育て本です。
グローバル化していく世界に対応できる子になってほしい!
この気持ちは親であれば「なんとなく」持ち合わせていますが…
この本を読むと、グローバルな思考を育てるために、親として家庭内でどのように子どもと向き合えばいいかがよくわかる!
最近「世界基準」、「世界標準」、「世界で活躍する」といったタイトルの子育て本が増えています。
これからどんどんグローバル化して世界が狭くなっていく中で、日本だけにとらわれずに世界基準の子育てが必要だと危機感をつのらせている方が多いからではないでしょうか。
そんなたくさんある世界基準の子育て系の本の中でアイシャさんの本のいいところは、
日本の教育をリスペクトしていて、「ではさらに良くするために家庭で何ができるか?」をアメリカで育った視点で教えてくれるところ!
この記事では、子どもをグローバルな世界に対応させたいと考えているわたしが、バイリンガルベイビーのアイシャさんの本を読んで学んだことをシェアしています。
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タップできる目次
バイリンガルベイビーのアイシャさんが本を出した!
『親から始まる「正解のない時代」を生き抜く世界基準の子育て』を書いたアイシャ・レバインさんは人気YouTuberで、なんと登録者数は36万人(2021年7月現在)。
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アイシャ・レバインさんはユダヤ系アメリカ人で、日本で結婚されて一男一女を持つワーキングマザー。
YouTubeに出演する息子のアレックスくんが、4歳でハッキリと大人顔負けの意見を述べる姿が注目されて、「一体どのような子育てをしているのですか?」と言われるようになったとのことです。
お父様からインスパイアされた家庭内の教育を日本人向けにアレンジして、「レバイン・メソッド」として実践しています。
レバイン・メソッドの目的は、「自分で考え恥ずかしがらずに伝えきる力」を伸ばすことで、どんな国でも、どんな分野でも、どんな状況でも、自分らしく生きていけるようになることです。
引用:『親から始まる「正解のない時代」を生き抜く世界基準の子育て』
この本では、レバイン・メソッドの実践方法がとても細かくステップごとに紹介されています。
たしかに、これからの時代はどんどんグローバル化が進んで、今の子どもたちが社会に出るころには海外の人たちと対等に渡り合っていかなければならなくなります。
英語が話せることにプラスして、多様性を受け入れて自分の意見もハッキリ伝え切る姿勢が必要です。
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とは言いつつ、具体的にどうしたらいいのかよくわからない…
というわたしを含めて、レバイン・メソッドを取り入れれば家庭内で働きかけられることがたくさんあることに気づきます。
レバイン・メソッドの実践方法とわたしの感想
バイリンガルベイビーのアイシャさんが提唱するレバイン・メソッドにはステップがあります。
レバイン・メソッドのステップとわたしの感想をまとめました。
STEP1:親自身が意識して世界を見ることで、子どもの手本になる
- 「当たり前」を捨てる
- 自分のアイデンティティを理解する
- 伝統を大事にしながらも、でも疑問を抱く
- 「目標」を常に持ち続ける
- 積極的にニュースなどを見て、家族で話し合う
レバイン・メソッドで1番おもしろかったのが、「親から始まる子育て法」だということ。
STEP1では、まず親自身が上記のような価値観をもって生きて子どもに手本を見せることから始まります。
実はわたしも「グローバルな思考をもった子を育てたい!」と子育てをしてきました。
アイシャさんの本を読んで自分が実践してきた(実践していきたい)子育てに近いものを感じました。
でも、STEP1にあたる「まず親が意識を変える」という大切な部分の意識が低かったというのが新たな気づき。
子どものグローバルな思考を育てたいなら親自身が世界に目を向けるのは重要ですよね。
当たり前ですが、あいさつできる子に育てたかったらあいさつする姿を親が子どもに見せますもんね。
子どもを産んでからニュースを全然見てないな…と気づいたので、世界のニュースに目を向けたいと思います。
そして、自分がどう感じたかを家族にシェアすることが大事ですね!
今後取り入れたい!
- NHKワールドニュース
- BBC
- CNN
日本だけのニュースではなく、他国の意見(多様性)にも目を向けるため、今後はこういったニュース番組をまずは親が見ていきたいと思います。
本の中でアイシャさんが性別で工作の作品が分かれることについて触れていました。
息子のアレックスくんが、男の子向けの剣ではなくて女の子向けのティアラを作りたかったと話したことがキッカケだそうです。
この話を読んで、先日家族で温泉旅行に行ったときのことを思い出しました。
娘(2歳7カ月)が温泉の入口の暖簾を見て「女の人が赤で男の人が青なの?」と言ったんです。
このとき「そうだよ~」と言いながら、わたしはジェンダー的な観点で教育に良くないのではと疑問をもったので付け足しました。
「この旅館ではそういうルールだけど、男の人が赤いものを身につけてもいいし、女の人が青いものを身につけてもいいんだよ」
娘に伝わったかどうかは疑問ですし、この受け答えで正解だったのかはわかりません。
ですが、「男=青、女=赤」という当たり前に疑問を抱く心は親として持てているかなと少し安心しました。
STEP2:子どもを様々な情報に触れさせ、彼らの視野を広げる
- 新しい扉を開けてくれる映画鑑賞
- 親子でニュースを見る習慣を作る
- いろんな音楽を親子で聴いて、その曲の世界に行く
インプットのフェーズです。
まずは世界の様々な情報や多様性に触れなければ、自分の意見をアウトプットできるようになりません。
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わたしはついついスクリーンタイムを気にして子どもが生まれてからは映画やニュースを消して生活していました。
でもアイシャさんは0歳から一緒にニュースや映画を見て実況中継をしていたそうです。
そして現在も幼いお子さんたちと大人向けの映画も見るそうです。
正直、この本を読んでスクリーンタイムの悪影響や映画に描写される偏った価値観について心配じゃないのかな、と思いました。
ですが、ここで重要なのは、必ず親も一緒に鑑賞して意見を交換するなどして世界をふくらませること。
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そして子どもが映画、ニュース、音楽でどう感じたかを否定せずに受け止めること。
そうすれば「自分はどんな意見を持ってもいいし意見を言ったっていい!」という子どもの自信を育んでいけるのだな、と感じました。
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アイシャさんがお父様とされていたという、毎週末映画館に行って意見を交換し合うという習慣はすばらしいと思ったので、子どもが大きくなったら取り入れたいと思います。
(わたしも子どものころほぼ毎日親と映画を見ていたけど意見交換まで頻繁にしていなかったかも!?)
STEP3:世界について子どもの意見を求める
- 簡単な質問から始める
- 親から先に意見を述べる
- 観察力を高める質問を投げかける
- あえて非現実的な質問を投げかける
最後にアウトプットのフェーズです。
Open-ended Question(YESとNOでは答えられない、正解のない質問)を投げかけるというものです。
子どもの自分で考える力を育てるという狙い以外にも、自分で判断して意見を伝え切る力を育てるという狙いがあります。
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子どもが「わかんない!」と答えてもらえないときには、親から先に「ママはこう思うんだけど、どうだった?」と意見を述べることで答えを促しやすいです。
またはSTEP2のインプットのフェーズに戻ってもいいとのことでしたが、わたしはちょっとこの部分ではアイシャさんと異なる考えを持ちました。
子どもに質問することが大事というのは、わたしはコミュニケーション技法の「コーチング」で学びました。
人間には空白の原理というものがあります。
脳は「わからない」「知らない」という未知の状態がとても苦手なので、「わからない」という空白ができるとその空白を埋めようとフル回転します。
つまり、子どもが親に正解のない質問を投げかけると、たとえ子どもが「わからない!」と話を終わらせたとしても、その後子どもは頭を使って正解を得るために考えるということです。
もし子どもがそのとき「わからない!」と答えたとしても、子どもの脳には空白ができるので、時間はかかるかもしれませんが、後から思いも寄らない答えが導き出されることもあります。
この考え方では、質問を投げかけたら答はなくてもいいのです。
このフェーズでは、たとえ子どもが「わからない!」と言ったとしてもそれで良しだと、わたしは思います。
いずれにしても、子どもの意見がどんなものでも否定しないで受け止めることが大切ですね。
レバイン・メソッドは何歳から始めるべき?
親の意識を変えることは妊娠中からでもできますし、子どもに選択肢を与えるなどは0歳からでもできます。
ただ、レバイン・メソッドは5~6歳までに始めるのが望ましいとのこと。
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子どもは4歳になるまでは自分の住んでいる世界について興味があり、常に質問をします。しかし、6歳半になると、あることに気付きます。それは先生が生徒に求めるのは、質問をする力ではなく、正解を答える力であるということです。その時点から、子どもがそれまで自然に持っていた世界への好奇心は少しずつなくなっていくのです。
引用:『親から始まる「正解のない時代」を生き抜く世界基準の子育て』(ハーバード・ビジネス・レビュー)
ハーバード・ビジネス・レビューによると、子どもは小学生に入ったくらいから「正解」を求めるようになってしまうということです。
ですから、それまでに正解のない質問が世の中にあふれていることを家庭内で教えてあげられたらすてきですよね!
バイリンガルベイビーのアイシャさんの本『親から始まる正解のない時代を生き抜く世界基準の子育て』感想まとめ
バイリンガルベイビーのアイシャさんは、独自の子育て法を「レバイン・メソッド」と名づけています。
とはいえ、すべて実行しようとするのではなく、本にもあったように家庭のペースに合わせて自分なりにカスタマイズしていくのがいいかなと思いました。
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これからの時代、子どもたちはグローバル化された世界で生き抜いていかなければなりません。
そのためには、「どんな国でもどんな分野でも自分らしく生き抜く力」が必要!
家庭内でそのためにどんなアプローチができるか気になる方は、ぜひ一度読んでみてください。
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レバイン・メソッドを取り入れるのに参考になる記事
この本では、レバイン・メソッドを取り入れたい場合、日本人は絵本から始めるのがいいと書いてありました。
たしかに、絵本では海外の文化にたくさん触れられますし、親が質問を投げかけやすいです。
参考になりそうな記事をまとめておきますね。
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Amazonのオーディオブックで英語で読み聞かせができます。親子で英語絵本と親しめます。
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