子育てコーチング?
なんだか怪しい!
具体的になにをするもの?
『子育てコーチング』という言葉が世に出始めて、講座も広く開催されるようになりました。
子育てコーチングとは、アメリカ発の「コーチング」というコミュニケーション技法を子育てに応用することです!
実践するのに難しい技術は必要なく、日々の子どもとのコミュニケーションを意識してちょっと変えるだけで親子の関係が良い方向に向かいます。
コーチングは日本に入ってからまだ30年ほど。
そのため、子育てコーチングってなんだか怪しい(もっと言えばうさんくさい!)と思う方も多いのではないでしょうか。
はむ
子育てコーチングでは、親が子どもの能力や可能性を信じて、子どもが自分から「やりたい!」という気持ちをもって自分で問題解決や自己実現をできるようサポートします。
わたし自身、子育てコーチングを実践することで子育てに軸をもてるようになりました。
娘が1歳のときに子育てコーチの資格を取って、現在は講座やコーチングセッションを開くようになりました。
この記事では、「興味はあるけど、本当に学んで役に立つの?」という方に、プロの子育てコーチであるわたしが解説します!
タップできる目次
子育てコーチングが怪しいと思われる理由
子育てコーチングを怪しく感じてしまうのは、その概念が正しく理解されていないから!
そしてコーチングというネーミングが誤解を招く要因のひとつです。
コーチングと聞くと、どうしてもスポーツの熱血コーチが思い浮かびます。
子育てコーチングって、部活みたいに子どもを厳しく管理指導すること?
実はこれ、コーチングの理念とは真逆です!
そもそもコーチングとは?
コーチングはコミュニケーション技法のひとつで、アメリカで発見されて発展してきました。
コーチは、「自分からやりたい!」と思う感情と行動をクライアント(コーチングされる側)から引き出して、相手の問題解決や自己実現を支援します。
厳しく指導したり具体的なアドバイスをしたりするのではなく、承認や質問といったコミュニケーションを通じて相手の自発的な行動を促していくのがコーチです。
コーチングの語源
そもそも「コーチ(coach)」の語源は馬車です。
コーチは本来「目的地まで送り届ける」という意味です。
目的地を設定するのはあくまでクライアントで、コーチはクライアントと同じ方向を向きながらゴール到達をお手伝いする存在です。
子育てコーチングってどんなもの?
コーチングのマインドを子育てに応用していくのが子育てコーチングです。
子育てコーチングは、「親が子どもの能力や可能性を信じて、子どもが自分から「やりたい!」という気持ちをもって自分で問題解決や自己実現をできるようにサポートすること」です!
子育てコーチングでは主に3つのスキルを使います。
三大スキル
- 承認…子どもをありのまま受け入れる
- 傾聴…子どもの本当の声に耳を傾ける
- 質問…子どもがやる気を出す質問をする
親がこういったスキルを身につて実践すれば、子どもは自分の力で問題を解決したり目標を達成したりできるようになります。
重要なのは、コーチはクライアントが「自分で考えて自分でできた!」と思えるようにお手伝いをする存在だということ!
子育てコーチングでも、最終的に子どもが親の力ではなく「自分でできた!!!」と自信をつけて、自己肯定感を高めてくれれば大成功です。
子育てコーチングはこんな人に有効
こんなふうに考えている方は子育てコーチングを学ぶと有効です!
子育てコーチングが有効な人
- 子どもには自分で考えて行動する子になってほしい
- ガミガミ言ってイライラしたくない
- 親子で自己肯定感を高める子育てがしたい
- 子どものやる気を引き出す質問の仕方が知りたい
- いつでも子どもを励まし応援するサポーターでいたい
子育てコーチングでは主に承認・傾聴・質問をして子どもが自分で行動できるようにします。
円満なコミュニケーションの仕方がわかるので、ガミガミ・イライラして自己嫌悪に陥ることが減って、子どもに寄り添える子育てを目指せます。
まわりの人を活かすコミュニケーション術を学べるので、子育てだけではなく、ビジネスやパートナーシップにも有効です。
子育てコーチングに出会うパターン
子育てコーチングに出会うとき、一般的には2つのパターンがあります。
- 子育てコーチングを実践する…本を読んだり講座を受けたりして親が自分の子に実践する
- 子育てコーチングを受ける…子育てコーチングを受けて親自身が自己実現を達成させる
子育てコーチングをみずから子どもに実践するパターンはわかりやすいですね。
本や講座を通して学んだ子育てコーチングのテクニックを自分の子に実践していくパターンです。
親自身が子育てコーチングを受けるパターンというのは、子育てコーチからコーチングセッションを受けます。
自分のイライラのもとや不安に気づいたりしながら、親自身の子育て目標を達成していきます。
こんな子育てコーチは要注意!
子育てコーチング自体はけっして怪しいものではありません。
ですが、なかには「おや?」と怪しいコーチも紛れているので注意!
コーチングのマインドを深く理解せずにコーチングを語っているかもしれません。
こんな子育てコーチは要注意!
- 断定する
- 否定する
- 話を聴かない
コーチングでは相手の思いや気づきを引き出すのが重要。
それなのに、「話を聴いてもらえないな~。言ったことすぐ否定されるし、いろいろ断定してくる!」というコーチに出会ったら要注意です!
子育てコーチングを学べる本
子育てコーチングについての書籍がたくさん出ているので、手軽に学ぶことができます。
子どもの心のコーチング
プロのコーチである菅原裕子さんが書いた、65万部以上売れている大ヒット子育てコーチングの本。
子どもをよい子に育てたい。そのあまり、声をかけ、世話をやきすぎて、依存心の強い、自立できない子どもが増えているといいます。しかし、子どもの将来を思うのなら、自分で考える力、周りとうまくやっていける本物の「生きる力」を身につけさせるのが親の務めです。本書では、コーチングの技術を応用して、子どもの内なる能力を引き出し、子どもが自分で考え、答えを出せる子育て法を紹介します。
引用:Amazon紹介ページ
子育てコーチングのマインドとその方法がギュッと凝縮された1冊です。
著者の菅原裕子さんがそっと読者に寄り添ってくれていて、中にはご自身の失敗談まであるので安心して最後まで読めます。
コーチングを応用した具体的な子育ての方法について書いてあって、家庭で実践できる子育てヒントが満載です!
とくに「こんなときどう声かけをする?」というOK声かけ例とNG声かけ例が理由と一緒に載っているのですごく納得しました。
わたしはこの本を読んでから感動して、2日くらい余韻に浸っていました。
約600円で購入できる文庫本なので、子育ての指針として手元に置いておきたい本です。
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『子どもの心のコーチング』はAmazonの電子書籍読み放題サービスKindle Unlimited対象本です。
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結論:子育てコーチングは怪しいの?
ついつい熱血コーチをイメージしてしまいますが、子育てコーチングとは子どもの才能を信じて子どもが自発的に行動ができるように支援するコミュニケーションのことです。
けっして怪しいものではありません。
子育てコーチングが怪しいと思ってしまうのは、そもそも「コーチング」という言葉が日本にまだ浸透していないから。
この記事では主に承認・傾聴・質問のスキルを使うと書きましたが、くわしく言うともっともっとあります。
ですが、コーチングのマインドをすべて子育てに取り入れるのは難しくても、本や講座から学んで自分ができそうなことから始めてみてください。